初心者向けの革靴ブランドってないですか?
本日は本格革靴を購入したいけどどんなブランドを買えばいいかわからない!って人のための記事です。
以前私は初めて本格革靴を買う時にブランドは気にする必要はないと言いました。
もちろんその気持ちは変わっていませんが、初めてだからこそ経験者の話を参考にして買いたいという気持ちも大いにわかります。
知らない道を進むにはある程度の灯があったほうが進みやすいし安心ですもんね。
ならば私が一肌脱いでおすすめいたしましょうということで今回の記事を書くに至ったわけであります。最後までぜひご覧ください。
※本記事投稿から早3年が経っておりましたので2025年版としてブラッシュアップしました!
やっぱり国産がおすすめ
まず言えることは初めてであれば断然国産、つまり日本のブランドをおすすめします。
せっかく初めて高い靴を買うんだからイタリアだとかイギリスの靴を買ってみたい!そのほうがおしゃれだし格好いいじゃん!いままで日本の靴は散々履いてきたし。
と思うのはわかりますがまあ待ってください。
日本人が革靴を買うなら日本製に限ります。全員が全員とはいいませんがこれは間違いなく言えます。
日本のものづくりは素晴らしい!やっぱり日本はすごい!という単純なことではなくてそれには合理的な理由があるんです。
その理由をざっくり述べますと
- 海外革靴は関税を乗せた価格で販売されているため同じ価格帯でも日本製の方がコスパが良い
- 木型(履いた時の中の形)が日本人向けに作られているので足馴染みが良い(足幅や甲の高さ、踵のホールド)
- 店舗が身近にあるので相談が気軽にできたり純正品での修理などのサービスが受けやすい
といったところです。
ですので初心者はまずは国産ブランドの革靴で様子を見ましょう。せっかく買ったのに足に合わずに履かなくなったなんてことになれば悲しいですし。
おすすめ国産ブランド5選
さて、ここからは私がおすすめする国産革靴ブランドを紹介していきます。
すべて私が今現在も履いているブランドだけなのでめちゃくちゃ主観的な視点です。
それぞれのブランドの歴史や背景はそこそこに私が実際に履いて感じた生の声を聴いていただければと思います。
わかりやすいように
- コスパ・・・価格に対しての革の良さや造りの良さ
- 履きやすさ・・・初めて履いた時の楽さ、足を通した時のなじみの良さ
- デザイン性・・・革靴としてかっこいいか
- 手に入りやすさ・・・店舗が多いなどの身近さ
の4項目の評価も併せて載せておきます。繰り返しますがあくまで主観ですからね。
スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)

コスパ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
履きやすさ | ★ ★ ★ ★ ★ |
デザイン性 | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
手に入りやすさ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
東京都墨田区にあるヒロカワ製靴が展開するブランド。国産ブランドでまずおすすめにあがるのはやはりこのスコッチグレインでしょう。
スコッチグレインを履き始めてから革靴にはまったという人も多いのではないでしょうか。かく言う私も初めてはスコッチグレインでした。

コストパフォーマンスの高さ、幅広の日本人の足にあうウィズ展開、取扱店の多さなどおすすめどころが満載。
デザインは良くも悪くも日本人らしいものが多いかな、という印象ですが初めての方にはむしろオーソドックスな方が良いかもしれません。
間違いなく誰にでもおすすめできる国産ブランドの代表格です。
こちらは「オデッサ」と言うモデル。いろいろなモデルがありますが4万円以上のモデルのクオリティは抜群で、履き心地や革質に感動すること間違いなし。
レイマー(RAYMAR)

コスパ | ★ ★ ★ ★ ★ |
履きやすさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
デザイン性 | ★ ★ ★ ★ ☆ |
手に入りやすさ | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
レイマーは静岡県焼津市にある靴メーカーです。その特徴はなんといってもコスパ。
神コスパと言われるほど価格に比べての革の質や造りの贅沢さが際立ちます。星5つを最高得点にしていますが、レイマーのコスパに関しては8つくらいあげたいぐらい。

「高品質な素材や製法を使用した本格紳士靴を手に取りやすい価格でお届けする」という代表の大石氏の信念のもと誕生したブランドだけあって「ほんとにこの価格で大丈夫!?」とこっちが心配になるほど素材やクオリティに対しての値段設定がバグってます(いい意味で)。
徹底的なコストカット故、同ブランドオンラインショップでしか購入できないというネックがありましたが近年は松屋銀座での常設販売、百貨店でのポップアップなど精力的に活動されておりその不安も解消気味。
試着靴によるサイズ確認ができる店舗も増えておりその勢いがとどまることを知りません。(ちなみに当店もその店舗の1つです)
RAYMARの入門モデル「SBDT-32」。履き始めから柔らかく、靴擦れしにくいソフトな履き心地が特徴。ラバーソール、フルソックなので多少の雨なら問題なく使用できるのもうれしいところ。デザインも定番ストレートチップなのでコレを選んでおけば間違いないです。
展示会や商品レビューはこちらの過去記事より


オリエンタル(Oriental)

コスパ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
履きやすさ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
デザイン性 | ★ ★ ★ ★ ★ |
手に入りやすさ | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
奈良県大和郡山市にあるオリエンタルはオリエンタルシューズが手掛けるジャパンメイドのシューズブランドです。オリエンタルトラフィックではございませんよ。
2020靴磨き選手権チャンピオンである細見氏が在籍していることでも有名ですね。
オリエンタルの特徴はそのデザイン性。欧州靴のような色気と王道感のあるデザインを取り入れながらも日本人にフィッティングしやすい快適な履き心地を両立しております。

価格の最低ラインが5万円代と初心者にはすこーしお高く感じるとは思いますがその価格に恥じない出来であることは間違いないでしょう。
シェットランドフォックス(SHETLAND FOX)

コスパ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
履きやすさ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
デザイン性 | ★ ★ ★ ★ ☆ |
手に入りやすさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
シェットランドフォックスは日本一有名な革靴メーカーのリーガルコーポレーションが展開するブランド。

リーガルばかり履いていたけどもう一歩先のブランドへ進みたいと思ったときにとっつきやすいブランドではあります。
価格帯も3~6万円と手が出しやすく、シェットランドフォックス自体の路面店は日比谷の1店舗しか無いものの百貨店などには多数置かれているため比較的手に取りやすいのではないでしょうか。
日本一の革靴メーカーが手掛けるだけあってどの面からもスキがないブランドとなっております。
その割に知名度があまりないのはPRが足りないのか、そもそも日本の革靴文化の限界なのか。
SHETLANDFOXの「ケンジントンⅡ」。ぱっと見るとシンプルですが足入れしてみるとそのすごさに驚かされます。靴好きからも評価の高い看板モデルです。
三陽山長

コスパ | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
履きやすさ | ★ ★ ★ ★ ★ |
デザイン性 | ★ ★ ★ ★ ★ |
手に入りやすさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
国産ブランドの既成靴で最高峰といっても過言ではないのがこの三陽山長。
ブランドテーマを“品質本位”と掲げるように、世界に通用する匠の技を前面に押し出した高品質なモノづくりに重きを置いています。ジョンロブやエドワードグリーン、ベルルッティなど世界の超有名革靴ブランドと並んでもまったく遜色ないクオリティといえるでしょう。
その圧倒的なクオリティの反面、価格は初心者が出すには少しお高め。エントリーモデルは3万円台からありますが、三陽山長の本気を味わうことのできるモデルは最低7万円代以上が必要なのでハードルは高いです。
本格革靴は初めてだけど、とにかく日本の最高峰を体感したいという方にはおすすめです。
三陽山長といえばやはりストレートチップの友二郎と言いたいところだが、あえて勘三郎を推させてほしい。
Uチップのスキンステッチはとにかく精巧で美しい。一切の妥協を許さないジャパンメイドがこのステッチの中に詰まっていると感じさせられる一足です。
国産ブランド以外にも
ここでちょっとおまけ。国産ブランド以外にもよくコスパが良い!と紹介されている革靴ブランドを紹介します。というかこのブランドって実際どうですか?と聞かれることが多いのでその代表的な2社を簡単にまとめました。
バーウィック(Berwick)

コスパ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
履きやすさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
デザイン性 | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
手に入りやすさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
ドレスシューズからカジュアルシューズ、ベルトまで様々なラインナップが特徴的なスペイン発のブランド。
去年あたりからファッション系インフルエンサーどもに激推しされているのでご存知の方も多いかもしれません。
うちら革靴好きは前からずっと推してたじゃん!なのにちょっとインフルエンサーが取り上げただけでみんな喰いついちゃって!という嫉妬の声も聞こえたような気もします。私の心の声でしょうか。
デザインはイギリス靴の質実剛健さとイタリア靴の洒脱感をいい感じにミックスした“イイトコどり”な印象。もちろんフィッティングなどは日本人向けの木型を使ったものが多く取り扱われており履き心地も問題ありません。
個人的にはドレス系よりカジュアルラインの方がラインナップも豊富で満足度が高いかなとも思いますが、それでも価格に見合った働きはしてくれることでしょう。
直営店は東京、大阪だけですが、そのコスパが注目され徐々に百貨店などでも見ることが多くなってきたブランドですのでこの機会に覚えておいて損はないです。
ジャランスリウァヤ(Jalan Sriwijaya)

コスパ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
履きやすさ | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
デザイン性 | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
手に入りやすさ | ★ ★ ★ ★ ☆ |
5年ほど前まではコスパ本格革靴と言えばこのブランド!というくらいのインドネシア発のブランド。近年はレイマー、バーウィックなどが勢いを増しており革靴コスパ戦争は三つ巴状態。
工程のほとんどを手作業で行うハンドソーンウェルテッドが採用されていることを考えればコスパは抜群!なんですが初心者の方には履き心地の違いはほぼわかりません。(なんなら私でも言われなければわからん)
そしてジャランは履き始めがとにかく固い!ハンドソーンなので一般的にはグッドイヤーより屈曲性が良いはずなんですけどね。あと親指がシワの部分に噛まれたなんて話もよく聞きます。
間違いなく良いブランドなのですが、値段やコスパだけを見て手放しで初心者向けです!とおすすめする人を私は信用できません。あなたほんとに履きました?
なので履かれる際は色々と覚悟を決めて挑みましょう!
まとめ
ここまで5つの国産ブランドを紹介してきました。本当は10選くらいやってもいいのですが私の目がしぱしぱしてきたのでこれぐらいにしておきたいと思います。
選びやすく5選にしたつもりですがそれでも迷う!と言う方はスコッチグレインをおすすめします。
ある程度革靴への理解が深まった段階で
- なるべく低価格で高品質な革靴を楽しみたい → レイマー
- 正統派な革靴の世界をもっと知りたい → オリエンタル
- 無難に履きやすい革靴が欲しい → シェットランドフォックス
- とにかく高品質な革靴を知りたい → 三陽山長
と言う風な具合でお好みに応じて進んでいけばよいかと思います。
再三言いますがあくまでも私の主観やイメージですので最後は自分がビビッときたものを買いましょう!
身もふたもないことを言いますが。
最後までお読みいただきありがとうございました。それではみなさま良い革靴ライフを。
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