今回は最近ハマっているデリケートクリームのお話。
普段私はその保湿力と香りの良さからサフィールノワールのスペシャルナッパデリケートクリームを愛用しているのですが、最近その存在を脅かす輩が現れたんです。
そいつの名は「タラゴ プレミアムデリケートクリーム」
タラゴ(TARRAGO)は1940年にスペインで創業した老舗のシューケアメーカーで、現在はサフィールと同じ母体の傘下となっているので親戚みたいなもんです。
このデリケートクリームにはいったいどんな魅力があるのか?それではたっぷり語っていきましょう!
コスパ抜群!使いやすいデリケートクリーム
見た目はさながらハンドクリーム
先ほどの画像を見てもらえばわかると思いますが、まずパッケージがおしゃれですよね。
ターコイズグリーンにシンプルなパッケージ。リサイクル可能なアルミ缶を使用しており環境にも配慮されています。
主な成分はアロエベラオイルとビーズワックス。有機溶剤を使用していないウォーターベースのクリームのため飛行機への持ち込みも可能です。
60ml入ってお値段は1,100円となかなか良心的な価格設定ではないでしょうか。
缶を開けてみますとこんな感じ。
ぷるっとしたような見た目です。そして香りが良い。
アロエベラの香りみたいですが少しパインのような、さわやかな甘い香りがします。そのままハンドクリームとして手に塗りこみたいくらいです。
驚異の伸びとすべすべな仕上がり
では実際に使ってみましょう。
ちょうどケアしようと思っていたチャーチのコインローファー。しっかり汚れを落としました。
少しだけ指に取り、塗りこんでいきます。
めちゃくちゃ伸びます。指に米粒1つ分ほど取ったのですがそれだけでも靴の半分くらいは塗りこめるくらいの伸びの良さです。
全体にムラなく塗りこめたら軽くブラッシング。
自然なツヤですがワックスも入っているため、一般的なデリケートクリームと比べると少し光沢は強めです。
そして特筆すべきは仕上がりのすべすべ感!なかなか写真では伝わりませんが表面がサラサラとした仕上がりになりました。
かなりサラサラしているのでこの後塗ったクレムまで塗り伸ばしやすくなるという副次的効果まであります。
あとはアウトソールのケアとしても使えそうな気がします。
タラゴのデリケートクリームを塗ってかっさ棒で均してみました。
きちんと締まってくれますね。オイルは少し締まりが悪くてべたつきやすい、靴クリームだとロウ分が多すぎて滑りやすいという点を両方ともカバーしてくれそうです。
ただここでも驚異のさらさら感が発揮されているのでそれが歩いた時にどう影響するのか。こちらは要検証です。
スペシャルナッパと比較
ここからは私が普段から愛用しているサフィールノワールのスペシャルナッパデリケートクリームと比較してみましょう。
ヌメ革に両者を塗りこみます
用意したヌメ革に2つのクリームをそれぞれ塗りこんでいきます。右がスペシャルナッパ、左がタラゴのデリケートクリームです。
ヌメ革や薄い色の革はロウ分が多く含まれているクリームを使用するとシミになったり、革の色を暗くしてしまいます。
スペシャルナッパにはロウ分が入っておりませんがタラゴの方はビーズワックスが含まれているのでその違いが現れるでしょうか。
5分程経過したものです。右のスペシャルナッパは早くも浸透し、塗りこんだ跡もほぼわからなくなりました。対して左のタラゴデリケートクリームは浸透しましたがこの時点では塗りこんだ部分の革の色が暗くなってしまっています。
その後3時間ほど経過を観察しましたが、タラゴの方も最終的に跡はなくなりました。ロウがある分少し影響はありましたが、メーカーがデリケートレザーへの使用も推奨しているのでそんなに気にする必要はなさそうです。
水を垂らしてみよう
次はこの2つにスポイトで1滴ずつ水をたらしてみましょう。
さらなる比較としてなにも塗っていないヌメ革にも水を垂らしましたが、一番最後に垂らしたにも関わらずやはり一瞬で水が染み込んでしまいました。
そしてなぜかこれだけ三角に切ってしまったので、顔のようにみえてなんだかバカっぽい写真にもなってしまいました。
写真でみるとわかりづらいかもしれませんが右のスペシャルナッパは落とした水滴が玉のように残っており、あまり染み込んでいません。
対する左のタラゴのデリケートクリームは水滴がすこし広がりまわりが染み込みだしています。
やはり防水の面では豊富で高品質な油分が多く、浸透性も高いスペシャルナッパに分があるようです。
まとめ
今回はタラゴのデリケートクリームの紹介をいたしました。
クリームの伸びの良さと仕上がりのすべすべ感、そして香りの良さが特にお気に入りで最近よく使っております。
靴だけでなく革小物全般にも使えるのもうれしいところですよね。
しっとりもちもちに仕上げたければスペシャルナッパ、さらっとすべすべに仕上げたければタラゴと状況に応じて使い分けたいと思います。
みなさまもぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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